こんばんは、ブタ子です。今日はこれから多くなるであろう溶連菌について書こうと思います。名前は知っているけど実際どんなものかわからないという方も多いのではないでしょうか?
1度感染しても再度感染する可能性のあるものなので知っておくといいかもしれません。
目次
溶連菌とは
溶連菌とはA群溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌です。
潜伏期間
潜伏期間は2~5日です。
症状
38~39℃の発熱(3歳未満は熱が出ないこともあります)
のどの痛み(高確率で出現します)
嘔吐
少ししてから(のどの痛みが出現して1~2日後程度)
体や手足にかゆみを伴う小さな紅い発疹が出現することもある
特徴的ないちご舌(下記写真参照)が出現
熱が下がると皮膚がむけることあり
上記症状は数日~数週間程で自然におさまります。
溶連菌はどうやってうつるのか
感染経路はインフルエンザなどと同じく、溶連菌にかかった人からの咳やくしゃみなどによる飛沫感染と溶連菌にかかった人のつばなどがついたものを触り、その手でなにかをたべて口に入る経口感染でうつります。
溶連菌の検査方法
小児科などでは迅速検査キットを使用することが多いです。のどの奥に綿棒の長いやつをぐりぐり当てて検査するやつです。
結果は5~10分程度で出ますが、正確に検査できる確率が80%程度だそうです。
溶連菌の治療方法
溶連菌と診断されたら必ず抗菌薬が処方されます。抗菌薬を飲んで1日たつとかなり症状がよくなります。
そのため薬を勝手な判断で中断してしまう人がいますが、大間違いです。
だいたい10日~2週間分ほど抗菌薬が処方されますが、この薬は必ず飲み切らなければなりません。
途中でやめると抗菌薬に対する耐性ができるため薬が効かなくなってしまいます。
また、完全に完治させないと溶連菌が再発します。
溶連菌に感染すると合併症が起きる場合があります。この合併症は重大な影響を体に与えてしまう恐れがあります。
主な合併症は
急性糸球体腎炎 糸球体腎炎について詳しくはこちら
リウマチ熱 リウマチ熱について詳しくはこちら
などがあります。いずれも命にかかわる重大な合併症なので、安易に症状がよくなったからと言って自己判断で薬を中断するなんてもってのほかです。
ただ、最近ではこれらの合併症はだいぶ減少しているようです。
症状は抗菌薬を飲めばすぐに改善されますので、処方された薬を確実に飲めば完治できます。
完治の目安は発症してから2~3週間後に再度病院を受診し、尿検査をしてもらいます。これで問題なければ腎炎などの合併症にはかかっていないので、安心できます。3歳未満のお子様は腎炎は起こしにくいので検査はしない病院も多いようです。
溶連菌はよくある子供の病気ですが、甘く見ていると大変なことになりかねません。
溶連菌に感染したあと学校や保育園幼稚園はいつから行ってもよいのか?
溶連菌は学校保健安全法では、第三種(条件によって出席停止の措置がとられる疾患)に位置付けられています。
なので、行く基準となるものは
最初に抗菌薬を飲んで24時間以上経過したあと
熱が下がっている
食事がきちんと食べられる(のどが痛すぎて食事がとれない場合は行かない方がいいです)
となります。
発疹がひどい場合や、ぐったりしている場合などは可能な限り休ませた方がよいと思います。
溶連菌の予防法
ワクチンはないので、風邪と同様にうがい手洗いをしっかりとすることと、家族などで溶連菌にかかった人がいた場合一緒の食器で食べないなどの工夫が必要です。
免疫力が弱っていると感染しやすくなります。これはなんでも当てはまります。なので、規則正しい生活を心がけ早く寝ましょう!免疫力の低下しているときはほんとになんでもうつります。
子供だけでなく、抵抗力の弱いお年寄りや妊婦にもうつることがあるので気を付けるにこしたことはありません。
まとめ
溶連菌はよくきく病気ですが、きちんと治療が必要です。特徴的な症状がでるので比較的わかりやすい病気ですね。治療薬もあるので診断されたらきちんと処方された薬を最後まで飲み切ってください。
合併症も減ったとはいえ、絶対はありません。予防できることは予防しましょう!
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