大流行【風疹】妊婦が危険な理由とは 症状 予防接種 抗体検査について




昨年に比べ今年は風疹が大流行のきざしをみせています。その数は昨年のおよそ8倍だとか。風疹とは一体なんなのか詳しく書いていきたいと思います。

目次

風疹とは

風疹(rubella)は、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症である。症状は不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風疹と診断することは困難な疾患である。

風疹に感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性がある。

男女ともがワクチンを受けて、まず風疹の流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要である。

引用:国立感染症研究所国立感染症HP

風疹の症状 潜伏期間

感染から14〜21日(平均16〜18 日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(ことに耳介後部、後頭部、頚部)が出現するが、発熱は風疹患者の約半数にみられる程度である。また不顕性感染が15(~30)%程度存在する。3徴候のいずれかを欠くものについての臨床診断は困難であることに加え、溶血性連鎖球菌による発疹、伝染性紅斑、修飾麻疹、エンテロウイルス感染症、伝染性単核球症など似た症状を示す発熱発疹性疾患や薬疹との鑑別が必要になり、確定診断のためには検査室診断を要する。

引用:国立感染症研究所HP

リンパの腫れが続き発熱と赤い発疹が広がることで風疹とわかる場合が多く、最初は風邪かな?程度に思っていると赤い発疹が広がってきて風疹に気づくこともあります。

だいたい経過は良好な場合が多いので、症状は3~5日程度でおさまることが多いようです。風疹は「3日ばしか」と呼ばれていましたね。

子供の場合は比較的症状が軽めですが、時々重症化することがあるので油断は禁物です。最近では風疹の予防接種が義務付けられているため子供の感染は減少しています。

今現在関東などで大流行している風疹は主に男性の感染が多いというニュースをご覧になりましたか?

2018poster graf

出典:国立感染症研究所HP

成人男性に風疹患者が多いのは予防接種を受けていないことによるものです。特に39歳以上の男性の場合予防接種が義務付けられていなかったため風疹の抗体がないため感染してしまうというものです。

妊婦がかかるとどうなるか?

風疹が恐ろしいのは妊娠20週までの妊婦に感染することによりおこる胎児の「先天性風疹症候群」です。

先天性風疹症候群による症状

胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。これらの障がいを先天性風疹症候群といいます。先天性風疹症候群をもった赤ちゃんがこれらすべての障がいをもつとは限らず、これらの障がいのうちの一つか二つのみを持つ場合もあり、気づかれるまでに時間がかかることもあります。

先天性風疹症候群がおこる可能性は、風疹にかかった妊娠時期により違いがあります。特に妊娠初めの12週までにその可能性が高いことが認められており、調査によって25-90%と幅があります。妊娠前に2回(子どもの頃も含めて)の予防接種をうけることによって、成人女性なら妊娠中に風疹にかかることを予防し、または妊婦以外の方が妊婦などに風疹をうつすことを予防できます。(ただし妊娠中は風疹の予防接種をうけることはできません)

引用:国立感染症研究所HP

この先天性風疹症候群にかかってしまった場合、症状にもよりますが子供は長く生きることが難しくなる可能性が高いです。

予防接種を打って抗体がある場合はこれらの危険を回避することが可能なので予防接種はとても効果的です。しかし上記にもあるように妊娠中は風疹の予防接種を受けることができないため、妊娠を希望する場合はあらかじめ抗体検査を受け、抗体がなければ予防接種を事前に打つことをおすすめします。

風疹の感染経路

風疹はインフルエンザと同じように飛沫感染(患者の咳やくしゃみを吸い込む)や患者が菌のついた手で触ったものが口や鼻に入る接触感染があります。

インフルエンザと同じくらいの感染力を持つと言われているので、弱っている場合などは感染しやすくなります。

予防接種の金額は?

風疹が予防接種で予防できるのは有名ですが、大人の場合予防接種にいくらかかるかご存じでしょうか?この金額が予防接種を躊躇させ、風疹を広げている原因と言ってもいいとブタ子は思います。

その金額は麻疹風疹混合ワクチンで1回1万円。小児の場合は補助がでるので指定の年齢であれば無料で受けれるところが多いです。

しかし大人の場合は補助がでるところは限られており、1万円だして風疹の予防接種をはたして受けるか??と疑問に思います。

風疹に罹った場合、軽症の場合もあるため「なんだこんなもんか」といって放置する人がいます。しかし、周りをよく見てください。

風疹にかかることにより、大事な奥さんや自分の生まれてくる子供に危険が及ぶということを。

他の人が予防してくれないなら自分で予防するしかありません。

まずは抗体検査を受けてみよう

風疹が問題になっている今、市町村などで無料で風疹抗体を受けられます。自分の住んでいるところを調べてみてください。

2019年から30~50代の男性が無料で抗体検査を受けられるよう厚生労働省が決定したようですね。その決定でどのくらい風疹患者を減らすことができるのか?

しない人はしないし、お金を払ってでも自分の家族のために受ける人は受けると思います。ぜひ抗体検査を受けてみてほしいです。ブタ子はすでに抗体検査を受けました。少し抗体が少なかったですけど。。

自分の身を守るために 風疹予防編

風疹は予防できる病気です。妊娠を考えている人は特に風疹の予防接種を受けましょう。お金はかかっても自分の子供が命の危険にさらされると考えたときそんなことは言ってられません。

現在20~40代の女性の15%が風疹の抗体を十分に持っていない可能性があるので、自分の抗体がどのくらいか知っておくことは大切です。

予防接種を受けてから2か月は妊娠することを避けなければならないため、妊娠を望む人は事前にしっかりと計画を立てておかなければなりません。

また、風疹は飛沫感染、接触感染での感染経路なので妊娠中はできるだけ人ごみは避けてマスク着用と手洗いうがいを徹底することをおすすめします。

汚い手で食べ物を口に入れたりすることはリスクが高いです。

風疹についてパンフレット

まとめ

風疹について書いていきましたが、風疹は何度も言いますが予防できる病気です。女性にとっては妊娠という嬉しい出来事が風疹にかかることで胎児が危険にさらされるだけでなく生まれる前に亡くなる可能性も高くなります。

後悔する前にまず予防方法を考えて実践してみてください。

ブログランキング参加中です。応援よろしくお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ 

関連記事

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください